復旧を遅らせた政治空白
震災から8ヶ月が過ぎて被災地の復旧に欠かせない仮設住宅も完成し入居もほぼ終えたらしい。3月の寒い冬に被災して避難所生活は本当に辛いものだったろうと思う。それが酷暑の夏も過ぎもう冬を迎えようとしている時期にまだ暖房などの設備が整っていない仮設住宅もあると聞いた。宮城県のどこかの仮設住宅らしいが福島県相馬市の被災した知人の話によるとつい最近電気カーペットと赤外線ヒーターが支給されたといっていたのを思い出した。畳を入れて欲しいと要望したらしいが床に電気カーペットを敷けということらしい。外気とじかに接する仮設の床を伝わってくる寒さをしのげるものだろうかと疑問に思った。被災者への越冬対策もその実態はばらばらで対応の早いところ遅いところさらには手厚いところやそうではないところなどさまざまなようだ。自治体が異なると対応が違うことはある程度理解できるが被災したかたがたへの支援は手厚く迅速にして欲しいものだと願ってやまない。
今こうしたことを思いながら思い起こすと突然の災害に見舞われて肉親や知人を失い住まいも職場も失った方々に対して無償の援助が寄せられた報道をたくさん見聞きした。しかし国や都道府県の対応となると被災者支援の届かない地域があったりまた支援があっても遅れたりする現実がある。相馬の知人によると被災した当時避難所には行かず自力で難を逃れた店舗にとどまり生活したらしいが避難所にいる被災者のような支援物資は届かなかったといっていた。それでやむなく避難所と店舗の二重生活をすることにしたらしい。今は仮設に入居でき親子二人暮らしをしているけれど当事ペットがいたため避難所行きをあきらめたということだったらしいが家族同様に生活していたペットを連れて避難所へは行けなかったのは大勢の被災者に迷惑かけられないという思いがあってのことだろう。ない物ねだりではないだろうに被災した方々の悲しみや苦しみに添えない今の行政の縮図を見た気がした。被災した治自体の能力もマンパワーが不足では対応し切れないことだろうしさまざまな個人的なことまで力及ばないのが実態である。ましてや県や国となると被災した人たちから情報伝達が疎になり復旧支援の具体的な対応は雑になるものだ。遠いどこかの地のことのようにその事実が見えなくなる。だからこそ被災した自治体への復旧支援は被災した方々と直接ひざ詰めで話をよく聞きその心に沿わなくてはいけないのである。そのことが彼らの希望となり自力復旧への大きな意思形成につながるのだと思うがこうした観点が弱かったことは残念なことである。思い起こせば被災後復旧に多くの人たちが心を砕いていたころに日本の政治家たちは何をしていたか。復旧への政策を予算化して一日も早くその支援をするというのではなかった。政局に明け暮れていた。民主党政権は大きな過ちを犯した。政権をとっても党内抗争ばかりしていて立法化が進まない政治的空白を作ってまでも菅下ろしに明け暮れていた事実は大いに反省してもらわないと困る。今回のTPP問題もそうだ。党を二分して大激論した挙句結論が出ない。いったいこの政党は誰のために政治をしているのか。支援者や利権の絡む業界や団体を擁護するためなのではないのか。それはいつに自分の議員身分を守るための私利私欲と見えてしょうがない。TPP反対を言う議員の一部には自分たちの主張が実現しなければ党を割ってでもその主張を貫くとまで嘯いて見せた元大臣もいた。本当に国家国民を思うなら党を割って主張し続ければよい。これからの彼らの政治行動を注視していきたい。ようやく3次補正予算が衆議院を通過し参議院で審議され今月中には予算執行できるぎりぎりのタイミングかもそれないが復旧の遅れの陰で泣く国民が出ないよう願うものである。
| 固定リンク


最近のコメント